テニスコートの一種 クレーコートの特徴
テニスコートの規格は明確に定められていて、縦が23.77m・横が8.23mとなっています。このように規格は決まっていますが、材質には様々なものがあり、その材質によって異なる特徴を持っていますのでプレーをする時に影響が出ます。その種類や特徴について違いを知っておくと、観戦する時にまた違った楽しみ方ができるかもしれません。
クレーコートは土でできたコートです。日本では粘土質の土の上に砂をまいたものが多くなっています。4大大会のうち全仏オープンがこのクレーコートを使用していて、アンツーカーコートと呼ばれるレンガを砕いて作った粉が使われています。アンツーカーコートは日本ではあまりなじみがないのですが、ヨーロッパの方ではよく使われていて、珍しいものではありません。
テニスを観戦しているといつもよりも球足が遅いと感じることがありますが、それはクレーコートのせいかもしれません。一般的に球足が遅くなる傾向にありますのでラリーが続きやすくなり、弾力がありますので疲労感が少ないのも特徴です。ただし、良い面ばかりでなく天候にも左右されやすいという性質ですので、メンテナンスは大変なようです。強風が吹くと砂が飛び、乾燥にも弱いというタイプで、雨が降った後はすぐに使用することができません。水を含んでしまうとボールが弾まなくなりますので、実際にテニスをプレイしている人からすると天候によって実力が出せないと感じることもあります。